2021年5月28日
/ 最終更新日時 : 2021年5月28日
山形大学男女共同参画推進室
学部卒でも研究職
プロフィール
伊藤 千絵美さん
宮城県出身 2012年理学部物理学科卒業
トーソー・クォーツ株式会社
新技術開発部新技術開発グループリーダー
メールインタビューP1
Q1 中学生時代はどんな生徒で理科が好きでしたか?どんな職業をかんがえていましたか。
・部活(吹奏楽部)に明け暮れていました。中学2年のころ、部活で惑星に因んだ曲を演奏する機会がありそれをきっかけに惑星に興味を持ちました。 天文学者になりたいという夢がありました。ただ進路の先生から「どうやって食べていくんだ」と言われ理想と現実のギャップを感じ、天文学者ではなく NASAやJAXAで働きたいと思うようになりました。 もともと星に興味があり(TVで見たSTAR WARSの影響)自分の部屋の天井に蛍光を放つ星のシールを貼って眺めていました。残念ながら理科は特別好きというわけではなかったです。実験は楽しかったので大学の研究室も実験ができるところを選択しました。
Q2 高校での文理選択時でどう判断しましたか?その理由は?
・迷わず理系を選択しました。理由は、「宇宙関連の仕事がしたい」と思っていたためです。ただ、数理中心の勉強をしてみて 内容が難解で (いまだに有機化学は苦手・・)化学・物理・数学Ⅲはよく赤点を取っていました。物理学科にいくという希望を叶えるためにひたすら勉強していました。 (宇宙関係なら物理学科に行くべきと進路の先生に言われた為)
メールインタビューP2
Q3 現在の職場での楽しいところや面白い点などのやりがいを教えてください。
・研究開発業務を行っています。 世の中にない新しい商品を自分たちの手で作りあげる楽しみがあります。新商品を生み出すためには、まずは試作を行う必要がありますが 、試作品を作るための実験計画は自分たちで考えていきます。使う原料、機械、評価方法など数ある選択肢の中から「これが使えそう」というものを購入して試作し、予想外の結果を得ても解析して原因と改善点を見つけていきます。 大変ですが、日々新しいことが分かるので新鮮で楽しいですね。試作品の品質がどんどん良くなり、製品化へ近づいたときやりがいを感じます。
英語でのディスカッションを行う機会があり、準備が大変ですがやりきった時は充実感を覚えます。
Q4 中学生へのメッセージをお願いいたします。
・自分が興味を抱くものを見つけてください。 食べることが好き、音楽を聴くのが好き、乗り物が好き、など何でもよいです。興味を抱くことで自分の視野が広がっていきます。そこから将来どのような職業に付きたいかのヒントを得られると思いますよ。私の場合は、宇宙関連分野の仕事に夢を抱き大学まで進学しました。現在の仕事は半導体分野の研究開発職ですが同じ理系で開発職という括りでは中学時代の夢が叶っていますしこの仕事に就けて良かったと思っています。どんどん好きなことを見つけて、体験、挑戦してください。
山形大学広報 ひととひとでも紹介されています。
https://www.yamagata-u.ac.jp/jp/hitotohito/flap/20200530