時には甘え上手に ~周囲の理解と協力に支えられて~
プロフィール
土門 利賀 さん
大阪有機化学工業株式会社 酒田工場
管理本部総務部 酒田総務課 課長
昭和41年遊佐町生まれ。高校を卒業後、神奈川県にある民間企業で製品管理の仕事に従事し、その後、結婚退職。夫の転職を機に約20年前に遊佐町へ帰郷し、地元企業で勤め経理の基礎を学んだのち現職。家族は夫、子ども2人(社会人、大学生)、母の5人家族。
新工場立ち上げメンバーとして
帰郷後に次男を出産し、1年ほど経った頃に地元企業へ就職しました。もともと家にいるよりも外で仕事をしたい性分だったので、待望の仕事復帰でした。その後、大阪有機化学工業の酒田工場新設を知り、転職を決意しました。立ち上げメンバーは11名。女性は私1人でした。入社しても先輩がいるわけでなく、一から自分達で作り上げていくので、手探りではありましたがやりがいを持って仕事にあたる毎日でした。
女性らしさを活かした上司でありたい
社長が女性の登用に積極的だったということもあり、平成20年2月に業務課主任、翌年には係長、そして平成24年には課長を任されました。
当時女性の主任は何人かいましたが、係長・課長になった女性はグループ全体で私が2人目で、正直戸惑いもありました。しかし、もともと楽天的な性格でしたが、「頼まれたことは断らない!」という信条を大切にし、昇進の話を受ける決意をしました。
部下を持つ立場になってみて感じていることは、女性の上司は「女性らしい柔らかさを活かすことができる」という強みがあるということです。男性の上司には言いにくいちょっとした悩みや、女性特有の悩み、例えばつわりがひどいなどの場面で、寄り添ってフォローすることができたのではないかと思っています。
周囲の協力を得て
係長になった頃から業務量が多くなり、幼稚園への送り迎えや食事の支度など母親の協力は欠かせませんでした。とはいえ、学校行事などへの出席は私の役目。こういう時に備えて、普段から上司に子育ての話をし、仕事をしている私は、家庭に帰ると子育て真っ最中の母親であることをアピールしました。同様に家庭でも、残業などについて家族から理解してもらえるよう仕事の状況を伝える心がけをしました。家庭も職場でも日頃からコミュニケーションを大切にすることが、周囲の協力を得やすくする秘訣だと思います。
息子から言われた言葉は私の誇り

休日は、食べ歩きや試合観戦などを楽しみます
職場と家族の理解があるから、今の私がある。これからもスキルアップを怠らず、前進していきたいと思います。
Work & Home Life in Yamagata
山形での仕事と子育てロールモデル集 2016年 発行
山形県子育て推進部若者支援・男女共同参画課