家族を大切にする気持ちが仕事に活きる職場づくり

プロフィール

武田 靖子 さん

株式会社ジョインセレモニー
パレスグランデール 常務取締役

 昭和45年山形市生まれ。平成4年株式会社パレスホテル(東京)入社。平成8年株式会社パレス平安入社。平成26年より現職。夫、子ども2人(高校1年生、幼稚園年中)の4人家族。その他役職として公益社団法人日本ブライダル文化振興協会常任理事、認定NPO法人IVY理事、山形県教育委員、山形県青少年健全育成審議会委員 他。

後継者として、母親として

 私は高校を卒業し、東京の大学で学んだ後に都内のホテルに5年間勤め、もてなしのノウハウを学びました。この時に出会った上司の仕事に対する姿勢や気配りなどがとても素晴らしく、「私も彼女のようになりたい。」という憧れが、今の自分につながっています。
 会社を継ぐために山形に帰ってきてからは、人前で話す機会も増えました。たくさんの人の前で話す時は、今でも緊張します。でも、母親から「頼まれたら断るな。慣れることが大切。」とアドバイスされ、どんどん外に出ていくようにしました。最近では、だいぶ肝が据わり、自分の考えを伝えられるようになりました。
 下の子を出産した時は、9ヵ月の育児休業を取得し、その後は弊社の事業所内託児所に預けて復帰しました。遠くへ出張する時に子どもを連れて行くことも多く、全国各地の託児所の一時預かりを利用しました。おかげで、どこに行っても誰と会っても自分からその場を楽しむような子に育っています。

子育てしやすい会社の風土とは

 仕事場では、大きな仕事も思い切って部下に任せてみることにしています。すると部下もはりきって取り組んでくれます。これは会社の信条もあり、社員の「ライフ」(生活、家庭)も含めて個人の能力を知っていればこそできることです。
 例えば、年1回の社内芋煮会には社員の家族も参加していて、お互いにどんな家族がいるのかを知っています。社員一人ひとりが、自分の家庭のことを大切にしているのが見えるからこそ、他の社員にも気を配れるし、お客様にも心からのサービスができるのだと思っています。
 ある女性社員が、「自分がこの会社のロールモデルになる。」と宣言してくれたことがありました。嬉しかったですね。そういうスタッフが子育てしながら仕事を続けられる環境を、創っていこうと思いました。そして大事なことは、会社の風土は、みんなで作り上げていくものだということです。

地域に広がる子育ての想い

 ある講演会で、偶然「イクメン」という言葉を知りました。「夫は子育てをただ手伝うだけでなく、子育てをもっと楽しみ、横のつながり(パパ友)を持つべきだ」という内容です。これは広めるべきだと思い、早速知人に声をかけたところ、賛同者が集まって「イグメン共和国」という団体を作ることにまで発展しました。
 私のワーク・ライフ・バランスは、「バランス」というより、すべてが混ざり合って、今の自分につながっているように感じます。家族のため、子どものため、そして地域のため、ひたすら走っている最中ですが、子育てや仕事を通してますますいろいろなことに興味が広がっています。

Work & Home Life in Yamagata
山形での仕事と子育てロールモデル集 2016年 発行
山形県子育て推進部若者支援・男女共同参画課